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はじめに:引越しでマイカーをどうやって運ぶ?
遠方への引越しが決まった際、家具や家電の輸送と同じくらい頭を悩ませるのが「マイカー(自家用車)をどうやって新居へ運ぶか」という問題です。近隣への引越しであれば自分で運転して移動するのが手軽ですが、数百キロ離れた他府県への引越しとなると、長時間の運転は体力的な負担が大きく、事故のリスクも高まります。
また、家族の移動手段として新幹線や飛行機を利用する場合、車だけを別途運ぶ方法を考えなければなりません。そんな時に頼りになるのが、車の輸送を専門に行う「陸送(りくそう)サービス」です。
この記事では、マイカーの輸送(陸送)にかかる費用の相場、輸送日数の目安、引越し業者に依頼する場合と専門業者に直接依頼する場合の違い、そして車を運ぶ際におすすめの業者5選を徹底的に解説します。愛車を安全かつリーズナブルに新居へ届けるために、ぜひ参考にしてください。
第1章:マイカー輸送(陸送)費用の相場と日数の目安
車の輸送費用は、主に「移動距離」「車種(車のサイズ)」「輸送する時期」の3つの要素によって決定されます。一般的な目安として、主要都市間の費用相場と輸送にかかる日数をまとめました。
| 区間(出発地〜到着地) | 費用の相場 | 輸送日数の目安 |
|---|---|---|
| 東京 〜 大阪 | 35,000円 〜 50,000円 | 3日 〜 5日 |
| 東京 〜 福岡 | 60,000円 〜 80,000円 | 5日 〜 7日 |
| 東京 〜 札幌(フェリー利用) | 70,000円 〜 90,000円 | 6日 〜 8日 |
| 大阪 〜 名古屋 | 25,000円 〜 40,000円 | 2日 〜 4日 |
費用が変動する主な要因
- 車種・サイズ: 軽自動車は安く、大型SUVやミニバン、高級車などは高くなります。車高が極端に低い改造車や、旧車などは特殊車両扱いとなり、割増料金が発生したり輸送を断られたりすることがあります。
- 引越しの時期: 3月〜4月の引越し繁忙期は、陸送業者もトラックの空きが少なくなるため、通常期の1.5倍〜2倍の料金になることも珍しくありません。
- ドア・ツー・ドアか、デポ持ち込みか: 自宅から新居まで直接運んでもらう(ドア・ツー・ドア)よりも、業者が指定する拠点(デポや港)まで自分で車を持ち込み、到着先の拠点まで引き取りに行く方が、1万円〜2万円ほど安く済む場合があります。
第2章:引越し業者 vs 陸送専門業者 どちらに頼むべき?
マイカーの輸送を依頼する窓口は、大きく分けて「引越し業者」と「陸送専門業者」の2つがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
引越し業者に依頼するメリット・デメリット
- 引越しの荷物輸送と窓口を一本化できるため、手続きの手間が省ける。
- 引越し料金全体での値引き交渉(セット割)がしやすい。
デメリット
- 実際に車を運ぶのは提携する下請けの陸送業者であるため、中間マージンが発生し、費用が割高になる傾向がある。
- 細かい輸送条件の調整が直接できないことがある。
陸送専門業者に依頼するメリット・デメリット
- 中間マージンがないため、直接依頼した方が費用が安く済むことが多い。
- 車の扱いに慣れたプロが直接対応するため、高級車や特殊な車両でも安心して任せられる。
- デポ持ち込み割引など、柔軟な料金プランを選べる。
デメリット
- 引越し業者とは別に自分で見積もりを取り、日程調整を行う手間がかかる。
結論: とにかく手間を省きたい方は「引越し業者」、少しでも費用を安く抑えたい、または大切な車を確実に専門家に任せたい方は「陸送専門業者」への直接依頼がおすすめです。
第3章:引越しで車を運ぶおすすめ陸送専門業者5選
ここでは、実績が豊富で安心して大切なマイカーを任せられるおすすめの陸送専門業者を5つ厳選してご紹介します。
1. ゼロ(ZERO)
株式会社ゼロは、新車・中古車の輸送で国内トップクラスのシェアを誇る業界最大手です。全国に広がる独自の輸送ネットワークを活用し、北海道から沖縄まで日本全国どこへでも高品質な輸送サービスを提供しています。大手ならではの安心感と実績を重視する方に最もおすすめです。
- 特徴: 全国規模のネットワーク、圧倒的な輸送実績と信頼性。
- おすすめな人: 大手の安心感を求める方、遠方への引越しの方。
2. グッドアップ
個人向けのマイカー輸送に力を入れており、分かりやすい料金体系と丁寧な対応に定評があります。自走(スタッフが直接運転して運ぶ方法)と積載車(キャリアカー)での輸送を使い分けることで、コストを抑えた柔軟な提案をしてくれます。
- 特徴: 個人向けサービスが充実、丁寧なカスタマーサポート。
- おすすめな人: 初めて陸送サービスを利用する方。
3. マイカー輸送の「東西海運」
フェリーを利用した海上輸送を得意とする業者です。北海道や沖縄、離島への引越しなど、長距離かつ海を渡る輸送において、非常にコストパフォーマンスの高いサービスを提供しています。港(ヤード)への持ち込み・引き取りを利用すれば大幅に割引されます。
- 特徴: フェリー輸送に強み、港持ち込みで格安に。
- おすすめな人: 北海道・沖縄・離島へ引越しする方。
4. 車陸送.com(株式会社トランスウェブ)
高級車やスポーツカー、車高の低いカスタムカーなどの特殊な車両の輸送に特化した業者です。専用のフルフラットキャリアカーや箱型トレーラーを保有しており、飛び石や汚れから車を完全に守りながら輸送することが可能です。
- 特徴: 高級車・特殊車両の輸送に特化、機密性の高い輸送が可能。
- おすすめな人: 大切な愛車を絶対に傷つけたくない方、輸入車オーナー。
5. 引越し侍(一括見積もりサービス)
特定の陸送業者ではありませんが、引越し業者の一括見積もりサービスを利用して、マイカー輸送込みのトータル料金を比較するのも賢い方法です。複数の引越し業者を競合させることで、結果的に陸送専門業者に直接頼むよりも安くなるケースがあります。
- 特徴: 複数社の「車輸送込み」の引越し料金を一度に比較できる。
- おすすめな人: 引越し全体の費用を最安値に抑えたい方。
第4章:マイカー輸送を依頼する際の注意点
車の輸送をトラブルなく終えるために、依頼時および引き渡し時に必ず確認しておくべき重要なポイントを解説します。
1. 車内に荷物を積んだまま運ぶことは原則禁止
引越しの荷物を少しでも減らすために、車のトランクや後部座席に段ボールなどの荷物を積んだまま輸送してもらいたいと考える方は多いでしょう。しかし、法律(貨物自動車運送事業法)の規定により、陸送業者は「車の中にある荷物」を運ぶことが原則として禁じられています。
また、輸送中の振動で荷物が崩れて車の内装を傷つけたり、窓ガラスが割れたりする恐れもあります。スペアタイヤや車載工具など、もともと車に備え付けられているもの以外は、必ず全て降ろしてから引き渡すようにしてください。ETCカードやドライブレコーダーのSDカードなどの貴重品も忘れずに回収しましょう。
2. 引き渡し前のキズ・へこみの確認は念入りに
輸送中の飛び石などによる新たなキズを防ぐためにも、業者に車を引き渡す前に、必ず双方立ち会いのもとで現状のキズやへこみの確認(外装チェック)が行われます。
この時、業者任せにせず、自分自身でもスマートフォンなどで車の四方から写真を撮影しておくことを強くおすすめします。万が一、到着後に身に覚えのないキズを発見した場合、引渡し前の写真が重要な証拠となります。
3. ガソリンの残量に注意
キャリアカーへの積み下ろしや、港内の移動など、陸送中であっても自走による移動がわずかに発生します。そのため、ガソリンが完全に空(エンプティ)の状態では輸送を引き受けてもらえません。
一方で、満タンにしておく必要もありません。ガソリンが多いと車両重量が増加し、万が一の引火リスクも高まるため、メーターの1/4〜半分程度のガソリン残量にしておくのがベストな状態とされています。
第5章:引越し先での車の手続きを忘れずに!
車を無事に新居へ運んだ後も、安心するのはまだ早いです。引越しに伴い、車に関する様々な住所変更の手続きを行う必要があります。
- 車庫証明(自動車保管場所証明書)の取得
引越し日から15日以内に、新しい駐車場の管轄警察署で取得する必要があります。マンションの駐車場を借りる場合は、管理会社から「保管場所使用承諾証明書」をもらっておきましょう。 - 車検証(自動車検査証)の住所変更・ナンバープレート変更
車庫証明を取得した後、同じく15日以内に新住所を管轄する運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)で行います。管轄が変わる場合は、ナンバープレートも変更になります。これを怠ると、自動車税の納付書が届かなくなるトラブルの原因になります。 - 運転免許証の住所変更
速やかに新住所の管轄警察署または運転免許センターで行います。身分証明書として使えなくなるだけでなく、更新ハガキが届かずにうっかり失効してしまう恐れがあります。
第6章:新生活を快適にするおすすめサービス
引越し後は、荷解きや様々な手続きで心身ともに疲労が溜まりやすい時期です。そんな時は、便利なサービスを活用して少しでも負担を減らしましょう。
美味しいお水でホッと一息「アクアクララ」
新居での生活に欠かせないのが美味しいお水。引越し作業で疲れた体に、冷たいお水や温かいコーヒーがすぐに飲めるウォーターサーバーは大活躍します。アクアクララなら、デザイン性の高いサーバーで新しいお部屋のインテリアにも馴染みます。
荷解きや掃除はお任せ「CaSy(カジー)」
「ダンボールの片付けが終わらない」「水回りの掃除まで手が回らない」そんな時は、家事代行サービスのCaSy(カジー)が便利です。1時間2,500円台からとリーズナブルな価格で、スポット利用も可能なため、引越し直後のバタバタした時期だけ依頼するのも賢い使い方です。
まとめ
マイカーの引越し(陸送)について、費用の相場やおすすめの業者、注意点などを詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- 輸送費用は「距離」「車種」「時期」で大きく変動する。繁忙期は早めの予約が必須。
- 手間を省きたいなら「引越し業者」、費用を抑えたい・確実性を求めるなら「陸送専門業者」がおすすめ。
- 車内に引越しの荷物を積載したまま運ぶことは法律で禁止されているためNG。
- 引き渡し前には必ず車の外装チェックを念入りに行い、写真に記録を残しておく。
- 引越し後は15日以内に車庫証明や車検証の住所変更手続きを忘れずに行う。
大切な愛車を遠く離れた新居へ運ぶのは不安もあるかと思いますが、実績のあるプロの業者に任せれば安全・確実です。複数の業者から見積もりを取り、料金とサービスのバランスが最も良い業者を選んで、スムーズな引越しを実現させてください。

